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HAS Magazineは、メンバーシップにご登録頂いた皆様へお届けする様々な物語をご準備しています。ご利用スタイルに応じて、お選び頂ける各種プランがございます。
旅に出るように、まだ見ぬ美しい物語との出会いをお楽しみ下さい。

星降る夜空に In the starry night sky
HAS Magazineでは、読者の皆様に継続して美しい物語を届けるために、持続可能な独立したメディアの運営を指針とし、広告収益ではなく、メンバーシップを軸とした運営を行なっています。

私たちが目指しているのは、小さな星々の瞬きを紡ぐように、雑誌というメディアを育んでゆくこと。
こだわりの一杯の珈琲を届けるように、自らの感覚を大切に深めながら、ひとつひとつの物語を丁寧に紡ぎ、皆様のもとへと届けてゆく。

そして、それぞれの物語が読者の心を灯し、お読み頂く方々が一人、また一人と少しずつ増えてゆく。
それはまるで澄み切った夜空に、星々がひとつずつ瞬いてゆくように。

そうして散りばめられた星々の光を集め、また新たな光を物語に宿し、皆様のもとへと届けてゆく。
そんな風景が広がってゆくことを、私たちは想い描いています。

この取り組みは、とても時間のかかる方法かもしれません。
しかしだからこそ、読者の皆様と共に歩みながら、様々な想いを物語に重ねることが出来ると考えています。
そして、その歩みこそが多くの人々の心に響く物語を生む力になると。

私たちが目指すメディアの在り方は、以下のブランドブックにてお読み頂けます。
是非そちらも併せてご覧頂けますと幸いです。

この風景を描く旅は、きっと長い旅路になります。
読者の皆様とこの旅を共に出来ることを願っています。
無数に広がる物語が描く、星降る夜空に出会う旅へ。
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You can read about HAS Magazine's important values and goals in our brand book.
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2021.5.7

[ 神社 ]
奈良・春日大社
Kasuga Taisha Shrine

太古の自然が息づく神社

    

遡ること約1200年ほど前。平城京の遷都に際し、この地を守る神を祀るため、768年に春日大社は創建された。
「春日」とは、春の日のように麗らかで清々しい様子のことを表す言葉。
そんな春日大社の背後に今なお佇む、神が宿る山「御蓋山(みかさやま)」を御神体として、その歴史は紡がれ始めた。

「御蓋山」は、都の水源が流れ出る場所であり、太陽が昇る東に位置する山であった。この地で暮らす古の人々にとって、まさに大いなる自然が育まれる土地だったのだ。
そのため平城京が移されてすぐは、「御蓋山」それ自体を神として祀っていた。


大いなる自然への祈り

春日大社は、神の御託宣によって、何よりも樹木を大切にしてきた。
実際に「御蓋山」の山中にある、面積250ヘクタールにも及ぶ広大な神域「春日山原始林」は、841年に狩猟と伐採を禁止しされて以来、現在に至るまで、時を越え大切に守り継がれて来た。

この神社の創建の起源は、常陸(現在の茨城県)の鹿島から武甕槌命(タケミカヅチノミコト)を祭神として、この地に迎えたことにあると伝えられる。

その際に、神様が乗っていたのが、白い鹿であったという。その言い伝えから、春日大社は「鹿」を神の使いとして大切に守るようになったと言われているのだ。

受け継がれる祈り

「春日造り」と言われる優美な曲線を持つ建築様式を持つ、春日大社。
そんな春日大社では、20年に一度、御社殿を造り替える「式年造替」を創建の時から途切れることなく続けて来た。その回数は、これまでに60回を数え、60回を越えるのは「伊勢神宮」と「春日大社」のみ。

そうして連綿と重ねられて来た人々の祈りが古の記憶を決して途絶えさせることなく、今に伝えているのだ。

遥か古の時を刻み続ける、春日大社。
この地には、幾星霜の時の流れの中で受け継がれて来た、数多の人々の営みが今も静かに流れ続けている。

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    HAS
    HASは、多様な美しい物語を通して「物語のある暮らしを提案する」ライフストーリーブランド。 ライフストーリーマガジン「HAS Magazine」、クリエイティブスタジオ「HAS Couture」を手掛ける。

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