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旅に出るように、まだ見ぬ美しい物語との出会いをお楽しみ下さい。

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新たな年の羽音

2024.1.23

新年明けましておめでとうございます。
少し遅くなってしまいましたが、本日は読者の皆様に昨年の御礼と新年のご挨拶をさせて頂きます。
例年通り、慌ただしく過ぎ去ってゆく年の瀬から新年にかけての日々に追い立てられるように時間は過ぎ去り、気が付けば早いもので一月下旬。
今年は、新年早々、立て続けに悲しい出来事が起きてしまいました。

本来であれば、家族の絆を深める正月のひと時が一瞬にして、悲しみに包まれてしまいました。
まずは、本題に入る前に、能登半島を襲った地震で大切な方を亡くされたご遺族と被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

日に日に明らかになる被害状況に、自然の大きな力と人間の無力さを改めて強く感じさせられます。
とりわけ水道の被害は大きく、土地によっては水道が復旧するまでに数年を要する場所もあるとの話も耳にします。
目に見える被害だけでなく、目には見えぬ被害にも思いを巡らせると、被災された方々が本当の意味で地震の被害に向き合わなければならないのは、これから何年もかけてのこと。

離れた場所にいる私たちが出来ることは決して多くありませんが、まずはその現実を心に留め、地震の記憶を風化させないことが小さな一歩なのかもしれません。
北陸の寒空の下で、今も被災地においてご尽力されていらっしゃる方々に敬意を表するとともに、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

それでは、本題のお話に移らせて頂きます。
昨年は、HAS Magazineがお届けする様々な物語をお読み頂き、ありがとうございました。
予想を遥かに越え、数多くの方々が訪れて下さったことが大きな支えとなり、一人一人の想いに支えられるように継続して物語をお届けすることが出来ました。
改めて読者の皆様の力を大きく感じる一年でした。

昨年は、日本のはじまりの記憶を紐解くことをテーマに、関西の様々な土地の物語を紐解きながら旅を重ねて参りました。
本年からは、ある二つのテーマを旅の指針とし、様々な出会いを紡ぎながら皆様のもとに物語を届けてゆきたいと考えております。

その二つのテーマについての詳細は、後日ひとつのエッセイを通して皆様にお伝えさせて頂きます。
新たな旅のしおりを紐解くように、お読み頂けますと幸いです。

今年の干支は、龍。
十二支の中で唯一の架空の動物である「龍」は、古来から中国では神の力を持つ神獣として人々の信仰を集めて来ました。
そんな大きな力を持つ「龍」の年は、古くから変化の多い年になると言われています。

まるでその変化を象徴するように、北陸での地震、航空機の衝突など目を疑うような悲しい出来事が起きてしまいました。
しかし、龍は「破壊」という大きな力を司ると共に、「創造」という大きな力を宿した存在でもあります。

だからこそ、新年の多くの悲しみを傍に抱きながらも、一人一人が新たな時代を灯してゆく「創造」の光を描く力となれるような物語を届けるために、今年もまた皆様と共に旅を重ねてゆきたいと思います。
天高く飛翔する龍の羽音が人々の心を導いてゆくような、美しい年となることを願いながら。

どうぞ本年もHAS Magazineをよろしくお願いいたします。

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