丁寧に作られた美しい物はどれも、その内にある物語を秘めてます。
それは、誰かを想い、ひたむきに歩みを重ねた作り手の物語。

そして、そうした物語は、手にした人の心にそっと寄り添い、その人の心を穏やかに包み込んでくれます。
それはきっと、私たちがその物に込められた、目には見えない作り手の想いを感じているからなのだと思います。

私たちは、美しい物を通して目には見えない大切な物語に触れることが出来ます。
それは時を越え、私たちの暮らしを穏やかに灯し続けてくれる美しい物語。

本当の豊かさとは、たったひとつでもそんな物語に出会うことから始まってゆくのかもしれません。
アート、工芸、音楽、服飾、家具、食、建築など、あらゆる領域の作り手の歩みに耳を澄ましながら、その眼差しの中に流れる、それぞれの物語を辿ってゆきます。