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2023.6.6
[ 後編 ]

唐招提寺と幾重もの旅路

Toshodaiji’s
Story
Toshodaiji’s Story
後編
Toshodaiji’s
Story
秋篠川のせせらぎが響く、奈良の西。
古の都・平城京の西の端に位置したこの場所には、千年もの時を越え、今なお人々を惹きつけてやまない、ある寺院がある。

その寺院の名は、唐招提寺。
かつて中国の地から、正統な仏教を伝来するために幾つもの苦難を乗り越え、日本に辿り着いた僧・鑑真によって創建された。
そんな唐招提寺に宿る、一人の僧侶の物語と交錯する様々な人々の歩みに耳を傾けながら、幾つもの旅の物語を辿ってゆく、「唐招提寺と幾重もの旅路」。

後編の題名は、「唐招提寺から始まる旅へ」。
今回の物語では、鑑真が残した記憶に引き寄せられるように巡り逢った様々な人々と彼らが辿った新たな旅の物語を辿ってゆく。
後編
唐招提寺から始まる旅へ
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Toshodaiji
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Toshodaiji

一人の少年の旅の終わり

幾つもの苦難の先に、遥か遠い日本の地に辿り着いた鑑真。
彼は、正統な仏教の伝来という信念を果たすため、たゆむことなく歩み続けた。
政治への関わりにも興味を示すことなく、ただただ一途に仏教の伝来に努めたという。

そして、来日から5年の歳月が過ぎた時、ようやく長い旅路の終焉の地に辿り着く。
鑑真、この時72歳。
朝廷より一軒の邸宅が彼に施されたのだ。

それは奈良の西、秋篠川のせせらぎが聞こえる、森に囲まれた静かな一軒の邸宅であった。

この地を訪れた時、鑑真はこの地の土を舐め、こう語ったという。
「これは福地である。伽藍を建てると良い。」と。
この地こそ、長い旅路の終着地。後の唐招提寺となる、創建の地であったのだ。

その後、鑑真は、この地に弟子を連れ移り住み、晩年の最期の5年間を過ごした。
これまでの波乱に満ちた日々をゆっくりと癒すような、穏やかな日々を過ごしたのであろう。

そして、自らの死期を悟った鑑真は、最期は座禅をし、自身の祖国・中国の位置する西を向きながら、そのまま息を引きとったという。

享年763年6月25日。
長雨が降りしきる梅雨のある日のことであった。
彼の最期を悲しむように、雨に濡れた紫陽花の青が彼の最期を彩ったのだ。

76年に渡る一人の少年の長い旅は、ついに終わりを迎えることになった。
それは、幾重もの苦難を乗り越え、祖国・中国から遠く離れた日本の地への信念の旅路であった。

しかし、その一人の少年が描いた旅の物語は、決してそこで途絶えることはなかったのだ。
この場所に鑑真が宿した一途な想いは、時代を越え、訪れる人々を新たな旅路へと導いてゆくのである。

求道へのいざない

鑑真がこの世を去ってから、41年が過ぎた5月のある日。
瑞々しい若葉の香りが穏やかに流れる、初夏の薫風に包まれながら、二人の青年が今まさに海を渡り、鑑真の祖国である中国の地を目指していた。

一人の青年の名は、空海。もう一人の青年の名は、最澄と言った。
後に日本仏教の二大宗派の開祖として、その名を轟かすことになる二人が、仏教を学ぶために、遣唐使として新たな旅路へと踏み出そうとしていたのだ。
鑑真和上との不思議な縁に導かれながら。

鑑真の死後、唐招提寺は、弟子の如法にょほうの手によってさらなる発展を遂げる。
空海は、その如法と親しく、自身が仏門に入るために施された受戒も鑑真が建てた東大寺の戒壇院で、如法が師となり行われた。

また密教にも深い見識を備えていた鑑真は、その学びの足跡をいくつか残していたという。
そのため、後に中国の地で密教を身につけ、日本に新しい仏教の形として密教を伝え、真言宗を確立した空海に、ひとつの影響を与えたのではないかとも語られている。

さらに鑑真は、天台宗にも深い見識を備え、祖国・中国から数々の天台宗に関する書物を日本に持ち込んでいたという。
後に最澄は、これらの書物を目にし、天台宗に目を開かれ、修行を深めることで日本の天台宗の開祖となり、比叡山に延暦寺を創建する。
そして、その最澄もまた自身の受戒は、空海と同様に東大寺にて、鑑真の弟子である賢璟けんようによって行われたのだった。

なんという不思議な縁であろうか。
鑑真と普照ふしょう栄叡ようえいという二人の遣唐使との出会いが描いた旅路が、日本の新たな時代を作り上げる大いなる物語の種となったのだ。

空海と最澄、この二人の後の偉業は、ここで語るまでもないかもしれない。
空海は、日本に密教をもたらし、真言宗を開き、高野山にその拠点を築いた。
1200年もの時を越え、歴史を紡ぐ祈りの聖地・高野山は、国内のみならず世界中の人々を今なお惹きつけ続けている。

そして最澄は、天台宗を開き、比叡山に延暦寺を創建。
仏教の総合大学とも呼ばれるその地は、数多くの偉大な僧を生み出した。
浄土宗、浄土真宗、禅宗といった鎌倉仏教と総称される、現代の仏教へと繋がる数々の宗派を生む僧が延暦寺で仏教を学んだのだ。

まさに彼らの存在こそが日本人の精神に大きな影響を与えたと言っても過言ではないだろう。

幾度もの苦難に見舞われた鑑真とその一行の日本への旅路。
もしその時に彼らがどこかで、その歩みを止めていたら、日本の歴史は全く違ったものになっていたのかもしれない。

「これは仏のためで、命を惜しむことではない。私が行くだけだ。」

これは日本への渡航を決めた際に、鑑真が静かに語った言葉。
この短い言葉の中に、日本の未来が詰まっていたのだ。
その言葉の中に秘められた、たった一人の強い決意。

この言葉には、一人の人間の一途な想いが国の歴史を変えてしまうことがあるのだと、信念を持ち続ける意味を教えてくれるような気がする。

そして、鑑真が紡いだその物語はまた、それからさらに1200年の時を越え、ある一人の画家の大いなる旅路へと繋がってゆくのである。

日本の美をめぐる旅へ

1971年7月10日。
鑑真が亡くなってから1208年と15日後の、強い日差しが照りつける夏の日のことであった。
ある一人の画家がまた新たな旅路へと導かれようとしていた。

その画家の名は、東山魁夷ひがしやまかいい
数多くの美しい風景画を描いた遍歴の画家である。
彼は、当時の唐招提寺の長老・森本氏から依頼を受け、寺院の中にある仏堂・御影堂の障壁画を描くことになったのだ。

御影堂は、境内の北にひっそりと佇む、鑑真和上の坐像が今も静かに鎮座する仏堂である。

依頼を受けたその日から魁夷は、何度も御影堂に足を運んだという。
彼は、静かに鑑真の像に向き合いながら、描くべきテーマを探っていったのだ。
鑑真の歩んだ76年の生涯に耳を傾けながら。

そうした日々を繰り返す中で、あるひとつのイメージが彼の脳裏に浮かび上がった。
果てしなく広がる山々。そして、打ち寄せる波と海の景色。
それは日本の自然を表す、山と海が織り成す美しい風景だった。
その浮かび上がった風景を御影堂の中に描くべきではないかと彼は考えたのだ。

それは彼が鑑真の辿った旅路を想い浮かべ、辿り着いたテーマでもあった。
幾つもの苦難の果てに、やがて視力を失い、光を失った鑑真は、ようやく辿り着いた日本の風景をその目で見ることは生涯一度もなかった。

だからこそ、鑑真の瞳の奥に日本の美しい風景を描いてゆくような想いで、障壁画を描くことで、鑑真が見ることが出来なかった景色を彼のもとへと届けられるのではないかと考えたのだ。

その想いをきっかけに、また新たな旅路が始まってゆくのである。
それは、古の日本の美しい風景を巡る旅。
描き出す障壁画のイメージを探る旅であったのだ。
東北から九州まで、海と山が織り成す美しい風景を求めて、魁夷は旅を重ねていったのである。

そして、幾度もの旅と長い創作の時間を経て、ついに障壁画が完成する。
依頼を受けてから10年もの歳月が過ぎていた。
それはまさに魁夷の集大成とも言える作品であった。
不思議なことに、その障壁画の制作に要した時間は、鑑真が来日してから最期を迎えるまでの月日と同じ長さであったという。

もしかすると鑑真は、魁夷の目を通して、遥かなる時を越え、日本の風景の美しさを眺めていたのかもしれない。

もちろんそれは、想像に過ぎない。
ただ確かな事実は、鑑真が辿った旅の軌跡は、決して途絶えることなく、1200年の時を越え、また一人の心に火を灯し、新たな物語を生み出したのであった。

幾重もの旅路に想いを馳せて

1200年もの時を越え、今も往時の姿を残し、静かに時を刻み続ける、唐招提寺。
この地に流れゆく様々な物語に耳を傾けてゆくと、それぞれの時代を懸命に生きた様々な旅人の物語が流れていた。

そんなこの場所を表す、あるひとつの文章を紹介したい。
この文章は、東山魁夷が障壁画の制作の際に抱いた想いを、自著『唐招提寺への道』で残したものだ。

「時が過ぎ去ってゆくのでは無く、私達が過ぎ去ってゆくのである。時は永劫に不変不動であり、私達を含めて、この世の全てのものが変化し流動してゆく。永久に変わらぬものは死であり、移ろい変わるものこそ生であるとは、日頃の私の感懐である。」

この文章が表すように、唐招提寺は、変わることのない永遠の記憶と移ろいゆく時の流れが時代を越え、交錯する場所であった。
その変わることのない記憶とは、この地に深く刻まれた一人の僧の想い。
そして、その想いに触発されるように様々な旅人がこの地を訪れ、また新たな旅先を見つけ、それぞれの旅路へと向かってゆく。

1688年のある日、一人の俳人がこの地を訪れ、ひとつの句を残している。
若草の緑が目に鮮やかな春の日のことであった。

「若葉して 御目の雫 拭はばや」

この句を紡いだのは、放浪の俳人・松尾芭蕉。
鑑真和上の波乱に満ちた生涯を想い、
「みずみずしい若葉で、盲目の鑑真上人の目もとに流れる涙をぬぐってさしあげたい。」
と紡いだ句には、芭蕉の鑑真和上へのいたわりの想いが込められている。
放浪を重ね、旅の生涯を送った芭蕉だからこそ、鑑真の苦難に満ちた旅路に深く感じ入るものがあったのかもしれない。

なぜこの場所は、いつの時代も旅人を惹きつけてやまないのだろうか。
それは、きっとこの場所を作り上げた、鑑真もまた一人の旅人であったからではないだろうか。

国際色豊かな揚州で、世界中から往来する様々な旅人を眺めながら、少年時代を過ごした鑑真。
その心の中には、幼い頃から旅への憧憬があったのかもしれない。

そして、僧として一途に仏教の道を歩み続けた先に、まるで偶然に導かれるように出会った二人の日本人。
彼らもまた遥か海の彼方からやって来た旅人であった。
そうして彼らと手を取り合いながら幾度もの苦難を乗り越え、長い旅路の果てに日本の地へと辿り着く。

そんな鑑真の生涯は、偉大な僧であるとともに、真理を求め旅を重ねた旅人であったとも言えるのではないだろうか。
そんな一人の旅人としての姿があるからこそ、彼の想いを宿した唐招提寺は、多くの旅人の心を捉え、惹きつけてゆくのかもしれない。

人は真理を求め、生という名のそれぞれの旅を重ねてゆく。
その真理とは、いつの時代も変わることなくある不変不動のものである。
それはすなわち、永久に変わることのない死の中にあるとも言えるだろう。
旅とは、その生のただ中において、死を見つめ、その死の先にある、新たな生に想いを馳せることなのかもしれない。

もちろんそれは、ただひとつの考えに過ぎない。
それぞれの旅の中に、それぞれの求める意味があり、むしろその意味さえも求めない旅もあって然るべきだろう。
ただひとつ確かなことは、唐招提寺に流れゆく様々な旅の物語は、これからも多くの人々を惹きつけ、新たな旅路へと導いてゆくのだろう。

穏やかな時を紡ぐ奈良の地で、この場所に流れる永遠の旅の記憶に誘われながら。(唐招提寺の幾重もの旅路・完)

Reference :

  • 「鑑真」
    著者:
    安藤更生
    出版:
    吉川弘文館
  • 「唐招提寺への道」
    著者:
    東山魁夷
    出版:
    新潮社
  • 「天平の甍」
    著者:
    井上靖
    出版:
    新潮社
Category :
  • Text / Photo :
    HAS Magazine
    HAS Magazineは、旅と出会いを重ねながら、それぞれの光に出会う、ライフストーリーマガジン。 世界中の美しい物語を届けてゆくことで、一人一人の旅路を灯してゆくことを目指し、始まりました。
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