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唐招提寺と幾重もの旅路

Toshodaiji’s Story
全2話

遡ること約1200年前。
海を越え、遠く離れた中国の地から、ある一人の僧侶が日本の地に足を踏み入れた。僧の名前は、鑑真和上。
当時、まだまだ発展途上であった日本の仏教を正しい道に導く為に、度重なる苦難、いくつもの波濤を越え、長い旅路の末に辿り着いた日本の地。
その旅路の終着点は、奈良の地に今も静かに佇む、唐招提寺であった。

苦難に満ちた旅路の中で、視力を失い、自らの光を失いながらも、信念の光は決して絶やすことなく歩み続けた鑑真和上。
そして、辿り着いた悲願の地で、自らの理想を描き、創建した唐招提寺。
その長い道のりは、壮大な旅の物語に包まれていた。
たった一人の僧侶が踏み出した一歩は、いつしか大きなうねりとなり、時を越え、訪れる様々な人々を新たな旅路へと導いていく。

千年もの時を越え、今なお人々を惹きつけてやまない、唐招提寺。
そんな唐招提寺に至る、鑑真和上の生涯と交錯する様々な人々の歩みに耳を傾けながら、この場所に流れゆく、様々な旅の物語を辿ってゆきたい。

唐招提寺
Toshodaij Temple

中国・唐出身の僧侶・鑑真和上により、759年に奈良の地に創建された寺院。
鑑真和上は、日本における仏教の戒律の伝授のため、日本からの使者による招聘を受け渡日を決意。しかし、その渡航の旅は困難を極め、渡日を実現するために、5回の渡航に失敗。結果的に約12年の月日を要した。またその旅の途中で、視力を失い、日本の地にたどり着いた時には、完全に失明してしまっていたという。
その後、様々な人々に受戒を施しながら、東大寺で5年過ごした後、私寺として唐招提寺を創建。当初は、講堂や新田部親王の旧宅を改造した経蔵、宝蔵などがあるだけであった。
8世紀後半、鑑真和上の弟子の一人であった如宝の尽力により、金堂が築上。現在の寺の形に至る。
異国情緒と天平文化の息吹を今に感じさせる貴重な寺院である。

Chapter list

Reference :

  • 「鑑真」
    著者:
    安藤更生
    出版:
    吉川弘文館
  • 「唐招提寺への道」
    著者:
    東山魁夷
    出版:
    新潮社
  • 「天平の甍」
    著者:
    井上靖
    出版:
    新潮社
  • Text / Photo :
    HAS
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