[ 画家 ]
エゴン・シーレ
Egon Shiele

オーストリア・ウィーンの鬼才画家
ドナウ川沿いにあるオーストリアの町トゥルン出身の画家、エゴン・シーレ(1890年 〜 1918年)。
彼は、様々な時代の動乱に巻き込まれながらも世紀末のウィーンを自らの表現を貫いた。
幼少期から類稀なる才能を見せたのだが、その大き過ぎる才能ゆえに、常に世間の常識との軋轢に苦しんだ。
数々の称賛を受けながらも、様々な批判にさらされ続けた生涯であった。
影響を与えた人物
彼の表現に大きな影響を与えた二人の人物がいる。
一人は、画家のフィンセント・ファン・ゴッホ。もう一人は、画家のグスタフ・クリムトであった。
ゴッホは、世界的にも有名な作品「ひまわり」を描いたオランダ出身の画家。
彼の死没した同じ年に、シーレはこの世に生を受けた。
後年、ゴッホの作品と出会い、深く感銘を受けたシーレは、自分の誕生日と重ね合わせ「自分はゴッホの生まれ変わりではないか」と考えるほどであったという。
そして、クリムトは、色彩豊かな独自の女性像を描いたオーストリア出身の画家。
シーレは、18歳の時にウィーンで開催された展覧会でクリムトの作品に出会い、深い感銘を受ける。
後にクリムトがシーレの「僕には才能がありますか?」という質問に対し、「才能がある?それどころかありすぎる」と答えたエピソードは、二人の深い関係を物語るものだろう。
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Reference :
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「エゴン・シーレ 傷を負ったナルシス」
- 著者:
- ジャン=ルイ・ガイユマン
- 監修:
- 千足伸行
- 翻訳:
- 遠藤ゆかり
- 出版:
- 創元社
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「エゴン・シーレ ドローイング 水彩画集」
- 著者:
- ジェーン・カリアー
- 翻訳・編集:
- 和田京子
- 出版:
- 新潮社
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:HASは、多様な美しい物語を通して「物語のある暮らしを提案する」ライフストーリーブランド。 ライフストーリーマガジン「HAS Magazine」、クリエイティブスタジオ「HAS Couture」を手掛ける。