アンリ・カルティエ=ブレッソン、ロベール・ドアノーと共にフランスを代表する写真家ウイリー・ロニス(1910-2009)の展覧会が京都・何必館で、2019年4月11日(木)~2019年6月23日(日)まで開催されている。
生涯をパリ市民として暮らしたロニスの写真は、劇的な印象を与える瞬間というよりも、パリで暮らす人々の何気ない日常を穏やかな眼差しで捉えた、美しくも、どこか優しさや温かみを感じさせるような瞬間を捉えています。
日々の暮らしの中に、豊かな詩情を見出したロニスの写真は、長い年月を経た今もなお人々の生き生きとした美しさを私たちに届けてくれます。
以下、展覧会メッセージより。
ウイリー・ロニス(1910 – 2009)は、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ロベール・ドアノーなどと共にフランスを代表する、世界的な写真家です。まさに20世紀の証人とも言える彼は、ルポルタージュ、広告、ファッションなど幅広い分野の作品を数多く残しました。
その生涯をパリ市民として過ごしたロニスは、パリの街をくまなく歩き回り、労働、反抗、お世辞、毅然とした態度、謝罪、諦め、落胆、そして死といった人々の営みを静かに見つめ、現代の私達と同じように悩み、真摯に生きる姿を写し出しました。
「用心深く、誠実であるままに人生の道を進む」という考えのもとに生み出された作品には、ロニスの最も身体化された「パリの自由」が写りこんでいるのではないでしょうか。その一瞬は永遠となり、今も色褪せることなく私たち見る者の心に感動を与えてくれます。
本展では、ウイリー・ロニスが生涯をかけて撮影したパリの日常に焦点を当て、何必館コレクションの中から、厳選されたサイン入りオリジナルプリント約60点を展覧いたします。
ホンダメンタ・ヌォーヴェ、ヴェニス 1959年 何必館・京都現代美術館蔵
捕虜の生還、パリ 1945年 何必館・京都現代美術館蔵
バスティーユの恋人 1957年 何必館・京都現代美術館蔵
「没後10年・ロニスの愛したパリ WILLY RONIS展」
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会期
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2019年4月11日~6月23日
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会場
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何必館・京都現代美術館
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住所
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京都府京都市東山区祇園町北側271
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電話
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075-525-1311
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開館時間
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10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)
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休館日
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月(4月29日、5月6日は開館)
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観覧料
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一般 1000円 / 学生 800円
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アクセス
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京阪祇園四条駅徒歩3分
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詳細
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www.kahitsukan.or.jp/